• リツ (本名:鈴木 律)

    礼儀正しく控えめな12歳の日本人。
    リツはカラカスの国立音楽院に入り、彼にとって新しい世界、つまり笑いと感動そして音楽の和合に満ちた世界を発見していく。 リツは、現在のバリオに新しい都市計画を行うためにやってきた日本の建築家の息子である。
    優秀なチェロ奏者のリツは、隣に住む騒々しいネストールに連れられて「貧乏人の音楽学校」(彼の父はこう呼んでいる)へ通うことになる。他の四人の子供達と同様、メンバーとの出会いが彼の生き方を明るく変えていくものとなったのだが、突然視力を失ってしまう。




  • ヴィヴ (本名:ヴィヴィアナ・モントヤ)

    有能なヴァイオリン奏者。クラシック音楽への意欲が、貧しい生活やスラム街から抜け出せる唯一の手段であることを知っているが、13歳では自分の才能や可能性に自信を持てずにいる。
    ヴィヴにとっての音楽は、日に六時間練習するだけの単純作業であったが、東京国際コンクールのプロジェクトが彼女の人生を変えるものとなる。
    温かく忍耐力のあるヴィヴは、カラカスの丘の上にあるバリオというひどく貧しい地域の一部屋しかない質素な所で、母親と三人の姉妹と一緒に暮らしている。




  • ダニーロ (本名:ダニーロ・ソト)

    優れたトランペット奏者のダニーロだが、自分の才能にはあまり自信がない。絶えず穏やかな彼は、黒人とアメリカインディアンのハーフで貧しい家庭の子供だ。ヴィヴと同様、カラカスのスラム街に住んでいる。
    学校での勉強は苦手で、今はまだ音楽家としての道に進めるか彼自身分からない。今のところ、家族を養うために道で売り子として働くことを考えていて、東京国際コンクールなど彼にとってはあまりにも遠い話だ。




  • リラ (本名:リラ・ミラバル)

    五人のメンバーの中で、一番落ち着きがあり明晰なリラは、色々と検討したり分析したりとグループの知恵袋的な存在だ。
    かつてクラリネット奏者の職を不本意にも諦め、現在ベネズエラの有力な軍人である父と、文学好きの冷淡で美しいフランス人の母を両親に持つ。
    憂鬱で孤独なリラは素晴らしい才能を持つオーボエ奏者だ。他の四人のメンバーを通じて、仲間意識やグループで演奏する連帯感、12歳らしい笑いや楽しみも覚えていく。




  • ネストール (本名:ネストール・ユエンキン)

    わった風貌と言い、外観でネストールは誤解されやすい。大金持ちで、いつも出張におわれている中国人の父から受け継いだ体格も、誰も彼が11歳だとは思えないほど背が高い。
    ネストールは独学で打楽器を学び、また楽器を自分自身で作ることも出来る。 ソルフェージュ(音楽の基礎教育の総称)を嫌悪する彼ではあるが、自由な学習方法、様々な種類の打楽器、何より彼の出会ったグループにどうしようもなく魅かれて、カラカスの国立音楽院への入学を決める。この自由で気前のいい少年は、グループの中でパーカッショニストとして、天賦の才能を十分に発揮していく。

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